「立命館映像展(2017年度 立命館大学映像学部卒業制作/大学院映像研究科修士制作合同展示・上映会)」の告知映像を監督しました。
本作品は【T・ジョイ京都(京都駅南 イオンモールKYOTO Sakura 館5F)】にて、会期前から数週間、映画上映前に放映されました。
本作品は【T・ジョイ京都(京都駅南 イオンモールKYOTO Sakura 館5F)】にて、会期前から数週間、映画上映前に放映されました。
このページでは、映像内で使用された舞台装置など、
劇中作品の数々についてまとめていこうと思います。
劇中作品の数々についてまとめていこうと思います。

舞台装置 - ダンボール

16:9サイズで発注したダンボール。40個ほどの箱が積まれたり崩れたり、踏まれちゃったり。
本作品で大活躍したのが、「16:9比サイズのダンボール」たちです。
ダンボールを持ったり、積み上げたりしたその表面にプロジェクションマッピングすることで、現場に直接映像を投影することができます。

積んだり崩したりすることで画面に流動性を生み出せるため、フィーチャーする分野ごとの場面転換に、垣根のようなモノを感じさせない流れを構成できたように思います。



そして何より「スタッフの活躍が支えてこその作品」だと、こそこそ見切れるスタッフたちの存在から暗に表現できるかなと、本手法を採用しました。



現場で直接投影された映像と、ダンボールを支えるスタッフたち
ダンボールには全て、天と地に磁石を埋めこみ、少しでも簡単かつ綺麗に並べやすく工夫してみました。(実際に並べやすかったかはわかりません)
マッピング映像
最初に投射される映像は、実際にCGでキャラクターの制作過程を撮影していただき、マッピング用に編集したものです。
ここで生まれた雑魚キャラは、次のシーンで狙撃されます。

最後のシーンに映る映像は、映像展当日に展示・上映される作品たちです。

投影された映像の光に干渉する人や影も撮影することで、「映像に溶け込む学生たち」「学生が触れてきた映像学」という思いを表現できたように思います。
でもとりあえず、多種多様な映像が集まる展示会であるということだけでも伝わればいいなと。
2Dモーショングラフィックス

投射映像の他にも、編集の際にモーショングラフィックスも挿入し、より画面に遊びを盛り込みました。
衣装デザイン / 服飾

衣装デザイン。映る時間が少なくても、そこにあることが重要でした。
キャラクターデザインの得意な学生に、映像学部4つの分野をモチーフにデザインを施してもらいました。

デザイン画をもとに、今度はコスプレ衣装などの服飾を制作する学生ひとりと補佐を4人迎え、キャラクター衣装を制作していただきました。
それぞれの特徴を捉えた衣装を纏うことで、切り替わりの早い映像のなかで「何を象徴としているのか」を素早く伝えるために、衣装のデザインは欠かせませんでした。
音楽
「5種に変容する一曲90秒の音楽が欲しい、期間は1ヶ月。それが終わったら編曲して30秒に収めて欲しい、期間は2週間」なんて鬼のような注文を、よく叶えてくれたことと思います。
映像を仕上げるための背骨と言って過言でない音楽。
これがあったからこそ、この “作品” は完成できました。
映像を仕上げるための背骨と言って過言でない音楽。
これがあったからこそ、この “作品” は完成できました。

衣装の服飾をディレクションしてくれた人が、「誰かの映像に自分の衣装が使われたかったなって思い残しながら卒業しそうだったけど、最後に叶えられてよかった」と言ってくれたことが印象的でした。ほかにも、「いつか一緒に作品つくろうね!」と提携文の挨拶みたいに交わしていた約束をここで果たしたり、本当に有能で心の優しいみんなが助けてくれたからこそ、この作品は短期間で完成できました。